こんにちは。セールスマーケティングライターの深山です。
今日は少ししんみりとした話をしようと思います。
僕のおばあちゃんは、なぜだか分かりませんがおもちゃを買ってくれたり、どこかに連れて行ってくれたりということをあまりしてくれませんでした。
なので、僕にはおばあちゃんとの想い出がほとんどありません。
おばあちゃんとの思い出
でも、そんなおばあちゃんとの唯一の思い出があります。
それは『サイダー』です。
僕のおばあちゃんは、「サイダー」が大好きでした。おばあちゃんの冷蔵庫の中には、いつもキンキンに冷えたサイダーが入っています。
小学生の僕は夏の暑い日に、おばあちゃんの家に上がり込み、冷蔵庫を開けてはサイダーを取り出し、プシュっと缶をあけてゴクゴクと飲み干すのが楽しみでした。
今思えばサイダーは僕のためにいつも補充しておいてくれたのかもしれません。
102歳で亡くなりました
そんなおばあちゃんが、去年の11月に亡くなりました。102歳でした。
おばあちゃんの最後は、細胞の一つひとつがその役割を終えるように、苦しむこともなくゆっくりと眠るようにして亡くなったそうです。
まさに大往生でした。
おばあちゃんが、最後に僕に気付かせてくれたことがあります。それは人間は必ず死ぬということです。永遠に生き続けることのできる人間なんていません。もしかしたら、いるのかもしれませんが僕の周りには少なくともいません。
必ず死ぬ=必死
『必ず死ぬ』と書いて『必死(ひっし)』と読みます。
あなたには、やらなければならないことがあるはずです。そのことを必死にやっても、必死にやらなくても、人は必ず死んでしまうのです。だとしたら、今あなたのやらなければならないことを『必死』にやってみませんか?
でも、きっとあなたはどうやって必死になればいいのか分らないと思います。なので、僕がある人から教えて頂いた『人間の本能を利用した目標設定の仕方』をシェアします。
今のあなたの目標は?
まず始めに、あなたは今現在何か目標がありますか?新年に目標を立てた人も多いのではないでしょうか。
例えば…
・月収100万円
・毎月新規患者20人
・日記を付ける
などなど、様々な目標があると思います。ただ、残念ながらその目標を達成することが出来ない人がほとんどです。
誰もが始めはテンションが上がり、目標を忠実に実行することができます。でも、1週間、3週間、3ヶ月と経つとあのテンションはどこにいったのやら。いつの間にか、いつもの生活に逆戻り…なんてことも。
なぜ、目標は達成できないのか?
では、なぜあなたは毎年目標を達成することができないのか?もしくは、途中で投げ出してしまうのか?を考えてみましょう。
本能的に欲していない
まず、1つ目の原因として、「本能的に欲していない」ということがあげられます。
あなたの目標は本能から欲求していますか?寝ても覚めても、そのことが頭から離れないくらいそのことについて考えているでしょうか?
先のことを考えていない
次の原因として「目標の先を考えていない」ということがあげられます。
例えば、あなたは目標を月収100万円としました。では、あなたその100万円という目標をなんのために達成したいのですか?
家賃を払うため?
おいしいものを食べるため?
家族を養うため?
その100万円はなんのための100万円ですか?その先を考えてみてください。
いかがですか?
あなたの目標は心の底から欲求しているものですか?また、その目標を達成した先には何がありますか?少し考えてみてください。
でも、もしかすると、あなたはこう思っているかもしれません。
「いやいや本能なんて難しいこと言われても…」
「目標の先って言われても、その目標を達成することが目標だから…」
そのお気持ちはよ~く分ります。ご自身と向き合うことはものすごくパワーを使いますし、少し恥ずかしいものです。僕も未だに苦手ですから(苦笑)
目標達成のヒント
そこで、そんなあなたに今回、少しヒントをお伝えします。
きっとあなたは何か欲求があるから、目標を立てたのだと思います。実は、その欲求にはある法則があるのをご存知でしょうか。
マズローの5段階欲求
その法則のことを『マズローの5段階の欲求』といいます。この法則は、アメリカの心理学者であるアブラハム・マズローが人間の欲求を5段階の階層に分けて理論化したものです。
マーケティングを学ぶと必ずでてくる人物でもありますから、もしかするとご存知の方もいらっしゃるかもしれません。もし、ご存知ではない方がいらっしゃいましたら、覚えておいて損はありませんよ。
それでは、頭の中で三角形を思い描いて下さい。その三角形を底辺から5つに分けます。三角形なので、底辺から頂点に向かってだんだん枠が小さくなるイメージです。
底辺から順番にご説明してきます。
1.生理的欲求
2.安全の欲求
3.所属と愛の欲求
4.承認(尊重)の欲求
5.自己実現の欲求
です。
1番広い底辺が生理的欲求で、頂点の狭い部分が自己実現の欲求です。それでは、1つひとつ説明していきます。
生理的欲求
生理的欲求とは、生きる為に必要な根源的な欲求のことです。食事、睡眠、排泄などです。
安全の欲求
次に、安全の欲求です。
これは、安全に暮らしたいとか、経済的に安定したいという欲求です。事故防止や健康状態の維持なども含まれます。
所属と愛の欲求
次に、所属と愛の欲求です。
誰かに愛されていたいとか、どこかのグループに所属したいという欲求です。生理的欲求と安全の欲求が満たされるとこの欲求が現れるといわれています。
承認の欲求
次に、承認(尊重)の欲求です。
これは、他人や自分の所属する集団に認められたいという欲求です。簡単に言うと、先生に褒められて、クラスの人気者になりたいということです。
自己実現の欲求
次に、自己実現の欲求です。
この欲求は自分の能力を最大限に発揮し、自分のなりたいイメージに近づきたいという欲求です。
と、このようにマズローは欲求を5段階に分けました。
今どの段階にいるのか?
そこで、肝心の本能から先を考えた目標の作り方ですが、まず、自分がマズローの5段階の欲求の中でどの段階にいるのかを考えます。
欲求は5段階しかありませんので、そうすれば、一番の本能に近い目標ができるはずですよね。そして、その欲求に合わせて先を考えるということです。
例えば、100万稼ぐという目標があります。
次に、5段階のうちどの段階の欲求が今の自分には1番強いのかを考えます。単純に安全に暮らしたいのか、それとも誰かに認められたいのかという具合にです。
その欲求が、生理的な欲求だとすれば、100万円の使い道は、食べ物を買うとか、いい睡眠のためにベッドを買うというようになります。
また、今の自分が自己実現の欲求の段階にいると思えば、その100万円は、自己実現のためにセミナーにでるとか、何か教材を買うということになると思います。
このように、今のあなたはどの段階の欲求が1番強くて、その欲求を満たすためにはどんな目標を立て、なぜその欲求を満たしたいのか、を考えれば最強の目標が設定できます。
是非、やってみることをお勧めします。