こんにちは。セールスマーケティングライターの深山です。

いきなりですが、先月、こんな質問を受けました。

「セールスライターにとってお勧めの本ってありますか?」

うーん…

ないです(笑)

ないと言うと語弊があるんで、ちゃんと説明しますね。

セールスライターとして駆け出しで、将来が不安で不安でたまらなかった頃、僕の先輩セールスライターさんに同じような質問をたくさんしました。

もちろん、僕の本棚には…

・禁断のセールスレター
byダン・ケネディ

・10倍売れる文章術
byジョーシュガーマン

・影響力の武器
byロバート・チャルディーニ

・アイデアの力
byチップ・ダース・ダン・ハース

・WHYから始めよ!
byサイモン・シネック

などの本が並んでいます。あ、ちなみに、これらの5冊はセールスマーケティングライターとして、一度は読んでおいたほうが良いですね。オススメです。

でも、最近わかったんです。

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本を読んでも意味がない!?

本を読んでも意味がないって。

「え、でも本って一番手軽にできる、自己投資じゃないですか?それを否定するなんてどういうことですかー??ちゃんと説明してくださいよ」なんて言わるかもしれません(笑)

なので、ちゃんとお伝えすると、もちろん、本を読むことは一番手軽にできる自己投資なので読んだ方がいいです。

それに、本の著者さんが、何百時間、何千万円を投資してきたメソッドを、それこそ数千円で学べるので、メチャクチャ費用対効果が高いわけです。

じゃ、なんで僕が本を読むことを否定したのか?

本はすべてのページを読まない

それは本はすべてのページを読む必要はないからです。

例えば、あなたは300ページのビジネス書を読むのに、どのくらいの時間がかかりますか?集中すれば半日くらいで読み終わるかもしれませんが、僕のようにトイレをしながらとか、休憩時間の合間にとか、ちょこちょこ読みをしていると、下手すると、1週間とか1ヶ月とかかかってしまうわけです。

で、せっかく読み終わったのに、内容はさっぱり覚えてないみたいな…(泣)

本を読むことが目的となっている

それともう1つ。本を読むことが目的となっている人も多いんじゃないかと思うわけです。

僕も本は1冊隅から隅まで読みたい派なんですが、これだと、どうしても時間がかかってしまいますし、本の内容を全部覚えられるわけじゃないですし、効率が悪いなって思っていたんです。

なので、今日はあなたに本を読む本当の目的について、もっと言えば、自己投資をする目的について、考えてみて欲しいと思うわけです。

自己投資をするホントの目的

さて、ここで質問です。

「あなたはなぜ、本を読むんですか?」

「なんのために自己投資をするのでしょうか?」

少し時間をとって、この質問の答えを考えてみて下さい。

どうですか?

なんか、数多の中に浮かんできましたか??

知識を得るためでしょうか?それとも、満足感を得るため?上司に勧められたから仕方なしに…なんて人もいるかもしれません。

ですが、どれもブブブー。不正解です。

本を読むたった1つの目的

本を読む目的はたった1つ。

行動するためです。

もっと言えば、本にとうしたお金や時間のリターンを得られるかどうかしかありません。

例えば、あなたが1000円のビジネス書を買ったとします。となると、そのビジネス書を買った目的は、1000円以上のリターンを得られるかどうか?しかないわけです。

そこに、感動も満足度も面倒な気持ちも必要ありません。

そもそもの話、本を買う時点で、投資(本の値段)した以上のリターンが得られるか?という視点で本を探す必要があります。だから、オススメの本なんて言うものは存在しないのです。

オススメの本は他人に決めてもらうものではなく、自分で決めるものなわけです。

オススメは自分で決める

もちろん、この話は本に限ったことだけじゃありません。

例えば、セミナーやコンサルも同じことです。もっと言えば、人と会うことも同じです。その人に会うことによって、どれくらいのリターンが得られるのか?

もっとも人に会う場合は、お金だけがリターンの対象ではないと思いますが…

そうは言っても、本って一番手軽にできる自己投資に変わりはありません。それに、「本をもっと早く読めたらいいのに…」なんて思っているのは僕だけじゃないはずです。

ちなみに僕はこれまで、速読の教材を買ってみたり、神田昌典さんのフォトリーディングなども試してみたんですが、どれも挫折しています(泣)

そんな僕でも、「お、これは良さそうだぞ」という方法がありましたので、今日はご紹介しますね。

キラーリーディング

この方法は、高橋政史さんが書かれている「すべての仕事は紙1枚にまとめてしまう」という本の中で「キラーリーディング」として紹介されています。

僕もこのキラーリーディングを使って、本を1冊読んでみたので、僕の実例と感じたことを交えながらお伝えするので、けっこうリアルな感じになっていると思いますよ。

キラーリーディング4つのステップ

ステップ1:本に問いかける

本に問いかけると言っても、本に話しかけるわけじゃありません。そんなことをしても、絶対に本は話し相手になってくれませんので気をつけて下さい。(笑)

そうではなく、『問い』というのは、その本の著者に聞きたいこと。その本を読むことで得たい目的のことを指します

実は本を読む上で、この作業がとっても重要になります。ほとんどの人が、目的を持って本を読まないので、読むのが遅くなりますし、知識を吸収しただけで満足してしまい、自己投資のリターンを得ることができないのです。

問いは具体的にする

で、問いを作る場合は、その問いをできるだけ具体的にすることがポイントです。

例えば、Google検索で『集客』と検索をしても、ボヤッとした検索結果しか出てきません。そうではなく、『集客 DM』とか『集客 Facebook』とした方が、よりピンポイントであなたの欲しい情報に近づくことができるはずです。

このことと同じように、できるだけ問いは具体的にすることが、効率よく本を読むコツでもあります。

ちなみに、今回僕が読んだ本は、『成功はすべてコンセプトから始まる』という本です。

で、この本に何を聞いてみたかったというと…

『30日でTwitterのフォロワー数を300人に増やす、プロフィールのコンセプトを決める3つのアイデアは?』

でした。

例えばこの時に、『プロフィールの書き方』という問いにすることもできたはずですし、『フォロワーの集め方』とすることもできたはずです。

でも、それでは問いが曖昧なので、曖昧な答えしか探すことができません。

ですが、『30日でフォロワーを300人集める』とか『3つのアイデア』などと、より具体的にすることで、脳がその答えをピックアップしやすくなり、あな欲しい答えに早く近づくことができるわけです。

ステップ2:16個のキーワードを抽出する

ステップ1の問いが完成したら次はステップ2です。

ステップ2では、ステップ1で作った問いに対するキーワードを16個ピックアップします。

ただし、1つだけルールがあります。

それは、『15分以内に』です。

15分以内に問いに対するキーワードを16個ピックアップします。なんで、15分以内なのかはわかりませんが、アメリカのスーパーコピーライターのジョン・カールトンさんいわく、「デッドラインは人類最強の発明だ」と言い切っていますので、15分以内というデッドラインを設けることで、より集中して取り組む狙いがあるのかもしれません。

具体的な問いには具体的な答えが出やすい

ただし、ステップ1で作った問いが曖昧なものだと、良いキーワードをピックアップすることができません。

良い問いがセットされると、私たちの脳はその答えを敏感に捉える仕組みになっています。なので、先程の例のように、『プロフィールの書き方』だけだと、問いがザックリとしすぎているので、重要なキーワードが頭の中に入ってこないのです。

ですが、”3つの”とするだけで、問いが明確になり、より敏感にセンサーが働いてくれるというわけです。

どんなキーワードをピックアップすればいいのか?

また、キーワードをピックアップする際には、問に関連する…

●固有名詞

●数字

●格言

●感情が動く言葉

などを中心にピックアップするといいでしょう。

とは言っても、僕が実際にやってみた感じ、本のボリュームにもよりますが、15分以内で16個のキーワードをピックアップするのは結構ハードです。

なので、はじめのうちは、15分以内に16個のキーワードはあまり意識しなくてもいいかもしれません。ダラダラと時間制限を設けないのはよくありませんが、時間以内の出来る限りのキーワードを書き出すことからチャレンジしてみてください。

ちなみに、僕がピックアップした16個のキーワードはコチラ↓

ステップ3:特に重要なキーワードを3つピックアップ

16個のキーワードがピックアップできたら、いよいよ、本を全体的に目を通していきます。

とは言っても、始めから最後までじっくりと読むのではなく、ピックアップした16個のキーワードに関連した部分を中心に読み込んでいきます。

ここでも、ダラダラと読み続けても時間のムダなので、デッドラインを10分程度に設定しましょう。

そして、本を読み進めながら、ステップ1で作成した問いに対して、最も重要だと思うキーワードを3つに絞り込みます。

3つのキーワードに絞り込む時は、本に書かれているキーワードそのものである必要はありません。多少のアレンジは構いませんので、問いに対する要点を3つにまとめることを意識するようにしてください。

ちなみに僕は…

●5つのW

●既存のアイデアを組み合わせる

●市場でどうやったら勝てるのかを考える

の3つにキーワードを絞り込みました。

この時点で、問いに関する答えがなんとなくわかるものになっていれば、うまく進んでいるといえるでしょう。

ステップ4:問いに対する答えを1つにまとめる

さぁ、いよいよ、最後のステップです。

ステップ4では、あなたが考えた問いに対する答えを1つのメッセージにまとめてもらいます。

こんな感じでステップ1〜4までの工程を踏むことによって、たとえ、短い時間でも効率よく本を読むことができ、自分の言葉でメッセージを考えているので忘れることもありません。

ちなみに僕は…

5つのWを元にして、市場で勝てる強みを活かし、既存のアイデアを組み合わせてプロフィールを作る

になりました。そのままですね(笑)

まとめ

というわけで、短時間で効率的に本を読む、『キラーリーディング』についてお伝えしました。

実際にキラーリーディングをやってみて気がついたことは、明確に目的(問い)を持つことの重要性ですね。

何事もそうですが、目的が間違っていれば目的地にたどり着くことができませんし、たどり着けたとしても、時間とお金と労力をムダに消費してしまいます。

そんなムダ遣いをしないためにも、投資に対するリターンを常に考え、明確な目的を持って進んできましょう!