「ピンポーン」
「宅配便でーす」

それは、午前中からよく晴れた日のこと。小さな箱の小包が届きました。宛名を見ると母親宛。

「母親に宅配なんて珍しいな」

と思いながら、トントントンと階段をのぼり2階へ(ちなみに、僕の仕事部屋は自宅の1回にあります)。

「何か届いたよ」

と母親に小包を渡すと、母親は手元にあった老眼鏡をかけました。そして、小包に貼ってあるラベルをチェックして、嬉しそうな顔をしています。すると、どこからからかハサミを持ち出し、ジョキジョキと小包を開け始めました。

さすがに僕も気になり、遠目から何が入っているのかチェック。

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母親が心待ちにしていたもの…

それは“カラートリートメント”。僕にはカラートリートメントのことはよく分かりませんが、母親も白髪が気になったのでしょうか。

「なんだカラートリートメントか…」

と思い、仕事に戻ろうとした時、何かが箱の中からポロッと落ちるのが見えました。何が落ちたのか注意深く見てみると…落ちたものはカラートリートメントの小冊子。

カラートリートメントにはまったく興味のない僕ですが、こういった小冊子やチラシはセールスライターとして興味津々です。

「その小冊子ちょっと貸してくれない?」

と僕。

「別にいいけど」
「何に使うの?」
「後で見るんだから無くさないでよ」

と疑いの目で僕を見ながら答える母親。

そんな、母親を横目にそそくさ小冊子を手に入れ、仕事に戻り今このメールを書いているというわけです。カラートリートメントと一緒に送られてきた小冊子は全部で3冊。

全部で3冊の小冊子

●カラートリートメントガイドブック
●開発担当者が教える 使い方のコツ!
●その他の商品の紹介小冊子

どの小冊子もとても良く出来ています。

ただ、1つだけ惜しい点がありました。

少し前置きが長くなりましたが、今日は、無料レポートや無料小冊子などのオファーの作り方。そして、誰もが勘違いしている、無料オファーの真実についてお伝えしましょう。

無料オファーを作る3つの質問

「無料オファーなんて、なんでもいいでしょ!」

と思ったら大間違いです。無料だからと言って安心していると、誰も申し込みはしてくれません。

無料オファーを作る際によくある間違いの1つに、“こちらが必要だと思うもの”をオファーしてしまうことがあります。そうではなく、“相手が欲しいもの”を作りオファーする必要があります。

例えば、HPから集客したい人がいるとします。

僕はセールスライターなので、HPから集客するためには“ヘッドラインが大切”ということを知っています。だから、ヘッドライン集などを無料オファーとしてしまいがちです。

ですが、実は見込み客は、HPの仕組みや作り方が分からない。そもそも…

「何から手を付けたらいいのか分からない」

という状況の人が多かったりするわけです。

このような人に、ヘッドライン集なんてものをオファーしてもほとんど意味がわかりません。まず、そこを間違わないでください。

では、ここからが本題です。

無料オファーを作るための質問1

Q1.理想の見込み客は誰?&最大の悩みは何?

無料オファーを作るための質問その1は…理想の見込み客は誰なのか?その人の最大の悩みは何か?

これを書き出しましょう。書き出す際に、見込み客の名前、性別、年齢、職業、家族構成、見た目などを定義していきます。いわゆるペルソナを決定してく作業です。

無料オファーを作るための質問2

Q2.マーケットの最大の問題点は何か?何が足りないのか?

質問の2つ目は、マーケットの最大の問題点は何か?ということです。見込み客が欲しがっているもの。あなたのマーケットで無いもの、欠けているものを見つけてください。

例えば、Q1で見込み客には、“痩せたい”という欲求があることが分かりました。ところが、痩せたいマーケットに痩せる方法は山ほどあるわけです。その中で、足りないもの。欠けているものは何か?そして、最大の問題点は何か?ということを洗い出してください。

痩せる方法はたくさんあるので、切り口を変えてアピールしていかなければ、あなたの見込み客は見向きもしてくれません。例えば、あなたがどんなにいいメッセージを発信しても、見込み客には振り返ってもらうことさえしてもらえないでしょう。

オファーを作るための質問3

Q3.どうすれば自分は、見込み客を今すぐ救うことができるだろうか?

最後の質問は、あなたの見込み客を今すぐ助けるために何が出来るか?です。この“今すぐ”ということがポイントです。

人間は、“手軽に欲求満たしたい”と常に思っています。だから、“簡単”“片手間”“コピペで”“たった15分の作業で”というコピーが氾濫しているんでしょうね。

もし、あなたが…

◆これから無料オファーを作ろうとしている、

もしくは…

◆無料オファーを作ったのに反応がない

のなら、この3つの質問にそってもう一度考えてみましょう。それともう1つ無料オファーについて大事なポイントがあります。それは…

無料オファーの真実

無料レポート、無料小冊子、無料ビデオ…インターネットが普及し、こういった無料のものが手軽にダウンロード出来るようになりました。

ここに大きな落とし穴があります。

無料オファーはダウンロードしてもらっただけでは意味がないのです。

「えっ、ダウンロードをしてもらって、メルアドをGETできればいいんでしょ!」

と思うかもしれませんが、無料オファーの目的はそれだけではありません。無料オファーの本当の目的…それは、“消費”させること。

ダウンロードして、そのダウンロードした無料オファーを使ってもらわなければ意味がないのです。無料レポートなら、きちんと読んでもらわなければ意味がありません。無料ビデオなら、きちんと見てもらわなければ意味がないのです。

ほとんどの人が、この「消費させる」ということに手を抜きがちです。無料オファーの目的は、見込み客を集めることだけではありません。

無料オファーの最終目的

最終的な目的は…

1.見込み客を集め
2.あなたの商品を買ってもらう

ことをしなければならないのです。

そのためには無料オファーを届けた後に…

◆あなたの商品価値を認識させたり
◆あなたの信頼性を高めたり
◆あなた自身やあなたが売っている商品への欲求を高めたり

する必要があります。これが本当の無料オファーの目的なのです。無料オファーを消費させて、もっと欲しいを思わせる。これが“無料オファーの真実”です。

さて、冒頭でお話した、カラートリートメントの無料小冊子。今後、消費させるためのフォローアップはあるのでしょうか?もう少し待ってみましょう(笑)