こんにちは。深山です。

この間、銀座にある高級中華を食べてきました。

「自慢ですか?」

って言われそうですが、素直に「自慢です!」って言えるくらい味もサービスも100点満点でした。

でも、どんなに美味しい料理でも、そのお店がたとえ三ツ星レストランだったとしても、もし、お腹が減っていなかったらあなたは「美味しい」と感じることができますか?

たぶん、心の底から美味しいとは思えないですよね。

お腹が減っていれば、たとそれが、塩をふっただけの塩むすびだったとしても

「メチャクチャうまい!」

って感じるわけです。

空腹だから美味しく感じる。要するに、空腹は美味しく感じるための前提条件なわけです。

もっと言えば、不幸や失敗、貧乏も、幸せになるための、成功するためのそして、お金持ちになるための前提条件なんです。

陰陽等価交換の法則

これを陰陽の等価交換の法則って言います。

世の中のものはすべて陰と陽に分かることができ、陰と陽は常にバランスを取り合っています。

マイナスが10だとすれば、ブラスも10。マイナスが100だとすれば、プラスも100。といように、陰陽は常にバランスを保ちます。

例えば、あなたが新入社員だとしましょう。

「よし、がんばるぞ!」

といって仕事をスタートさせました。

でも、なかなか成果が出ません。いきなりマイナス100からのスタートです。

そうすると上司から…

「お前は何もできないな!」

って怒られたりするわけです。

でも…

「なんだよこのクソ上司」

とか

「本当はこんな仕事やりたくなぇーのに」

という気持ちをグッとおさせて

「とにかく、頑張ろう」

と仕事に集中します。

そうすると、今後はマイナス100だったものが50くらい回復するわけです。ですが、どんなに頑張っても、毎日毎日怒鳴られれ成果もでないので、あなたはとうとう…

「もう、やーめた」

と言って、仕事を投げ出してしまいます。

「この部署は俺にはあわない!」
「この会社があわない!!」

と思って、あなた転職をすることにします。そうすると、またゼロからのスタートなってしまいます。

新しい会社には新しい上司がいてまた、成果がでずに上司に怒られます。そうすると、あなたはまた…

「なんて上司に運がないんだ」

と言って転職…この例はすごく極端ですが、あなたも同じような経験がありませんか?

自分の不幸を…

環境のせいにする。
職場のせいにする。
他人のせいにする。

これは幸せの前提条件として不幸があることがわかっていない典型的な例です。

正しいお金の使い方

実は、お金にも同じことが言えます。

一般的に、会社の就職の仕方、独立起業の仕方、資格の取り方など、お金を手に入れるための手段はたくさんの人が教えてくれています。ですが、お金の使い方については案外教わることがないわけです。

例えば、『出入口』という言葉があります。出入口というのは読んで字のごとく『出る』方が先で『入る』方が後です。また、『呼吸』にも同じことが言えます。

よく…

「はい、じゃー深呼吸してくださーい」

って言われると、息を吸う方から先にする人がいますが、あれは間違いです。

呼吸も吐く方が先で吸うのが後です。まず、吐くことによって肺に溜まっている空気を外に出してあげないと、新鮮で新しい空気を肺の中に入れることができないわけです。

満員電車もそう。エレベーターもそう。基本は出る人が先で入る人が後なわけです。

そう。

ここまで熱心に読んでくれた人はもうピンっときたかもしれません。

まずは何事も出す方が先

お財布も同じ原理です。

例えば、あなたが30枚のお札が入るお財布を持っているとしましょう。30枚のお札がキレイに入ったお財布は美しいですが、そのお札を使わないと入るスペースがありません。

だから、お金は使わないといけないわけです。

そして、お金に出し入れを何度も繰り返していくうちに器が大きくなり、受け入れられる領域が大きくなる。つまり、あなたが扱える金額が大きくなるわけです。

あなたが仮に社長さんだとします。

あなたが日頃頑張っている部下にその証として高級財布をプレゼントしました。もちろん、誕生日でもなければ会社の記念日でもありません。

突然のプレゼントです。

さて、このお金の使い方は良い使い方でしょうか?それとも、悪い使い方でしょうか?

あなたはどう思いますか?

相手の成長につながる使い方をする

実はこれは悪いお金の使い方です。

この場合は、プレゼントが良いとか悪いではなく、その使ったお金が部下の成長に繋がったかどうか?の方が重要なんです。

もしかすると、プレゼントをもらった部下は社長への忠誠心は高くなったかもしれません。でも、実は裏を返せば…

「部下にプレゼントをしてやったぜ」

というあなたのエゴを満たしただけかもしれません。これではお金は『死に金』となってしまいます。

なので、正しいお金の使い方は、相手の成長に繋がったかどうか。そして、その相手がそれを受け入れるだけの度量があるかどうかがとっても重要なわけです。

お金の前提条件

お金をどう使うか?これは、先程話した、幸せ、不幸の話にも通じます。世の中は決まりごととして必ず失敗が前提にあります。そして、後から豊かさが入ってくるわけです。

お金が欲しい人はお金を先に使う。ビジネスの人脈が欲しい人は先に紹介をする。成功したい人は先に失敗をする。

そうすれば、必ずお金も人脈も成功も入ってくるんです。

お金のセンスの磨き方

最後に『お金のセンスの磨き方』についてお伝えして終わりましょう。

さて、1つあなたに質問があります。

あなたは支払いをする時に現金派ですか?それとも、カード派ですか?両方使いますか?

答えとしては、何派でもかまわないのですが、何か大きな金額のものを買う時以外は、基本的に現金で支払うようにしてください。

例えば、コンビニで何か買い物をしたとします。

合計367円。小銭入れを見ると365円しかありません。なので、仕方なしに1000円札で支払うことにしました。これは『運、悪し』です。もっと言えば、生き方が間違っています。

逆に、小銭入れにピッタリ367円あった。ちょうど払えた。これは『運、良し』。生き方が合っている。そのまま進め。というメッセージなわけです。

こういったものをウェルカムコールって言ったりします。ほとんどの人は目先の利便性を優先して、こういったことに気付けるチャンスを逃しています。だから、お金の感性が鈍いわけです。

ビジネスは、こういった目の前に起きているメッセージを受け止めることができるかどうか。そして、そのセンスを磨けているかどうか。

その積み重ねが、マーケットをキャッチアップできるかどうかの違いになるわけです。

深山恵介