こんにちは。深山です。
あなたが知っているかどうかはわかりませんが、僕は小学生のサッカーのコーチをしているわけです。
で、その遠征で尾瀬に行ってきました。尾瀬と言えば…「遥かな尾瀬ー♪」という歌にもでてくる水芭蕉が有名だったりしますが、当然、そんな観光もする暇もなくサッカー漬けなわけです。
でも、僕たちのチームはどちらかと言えば弱小チーム。ただ、尾瀬の大会は、関東のチームを中心に普段戦えないような強いチームと戦えるので腕試しにはちょうどいいんです。
それに、子供たちが夏休みに入ったと同時に合宿したり、招待大会や練習試合を含めると30から40試合ちかくこなしてきました。
なので、子どもたちがどのくらい成長したのか見極めるためにも僕は結構楽しみにしていたわけです。
僕たちのチームは1つ特徴があります。
小学校単独チーム
それは、小学校単独のチームということ。
サッカーのJリーグが始まる前までは、各小学校に通っている子どもたちを中心にチームを構成しているのが普通でした。でも、Jリーグが始まってからはクラブチームがたくさんできたんです。
クラブチームというのは、小学校単独のチームと違って色々な地域から子どもたちを集めることができるので、強いチームを作ることができます(クラブチームが悪いと言っているわけじゃないですよ)。
だから、僕たちは弱小チームですが、「クラブチームには負けねぇーぞ」って言ってチーム作りを頑張っているわけです。
今回のテーマはチームの連携
ですが、これが中々難しい。ちなみに、今回の尾瀬遠征は全敗(泣)
でも、僕たちだって常に勝利にこだわって戦っています。なので、いつも子どもたちには何か1つでも成長に繋がるキッカケを持ち帰って欲しいと思っているんです。
そこで、今回は『チームの連携』というテーマを掲げました。
というのも、毎回試合の後にミーティングをするんですが、その時に、「なんで負けたんだと思う?」って子どもたちに聞いてみると…
「声が出てなかった…」
とか
「相手より出足が一歩遅かった…」
「最後までがんばれなかった…」
という個人の反省は出てくるわけです。
だから次に「じゃー次の試合に向けてチームとしての課題は?」って聞くと…
「………(無言)」
なんです。
改善ができないと成長できない
基本的に何事も課題がわからないと改善することができません。改善することができないということは成長することができないわけです。で、僕はここで気づきました。
「これってチームとして何をしたらいいのか分かっていないんじゃないか」
って。
だって、「ドリブルで敵に取られた」とか「パスミスをして敵に取られた」という個人的な反省なら、技術が足りないってことになると思うんです。
でも、子どもたちから返ってきた反省は…
『気持ちの問題+チームの課題』
ばかりなんです。
だから、個人としてはそこそこ頑張ることができる。でも、個人がチームとしてどうやって関わっていくのかが明確になっていないから勝てないんじゃないか、と僕は考えたわけです。
そこで、1日目の試合が終わった夜に急遽ミーティングをすることにしました。
サッカーを見たことがある人はわかると思いますが、グランドの中を自由に動き待っているように見えて実は、ちゃんと『動き方』が決まっています。
これを戦術って呼んだりするんですが、この戦術がしっかりしているとチームとして強くなれるわけです。
で、その日の夜に「あーでもないこーでもない」と、チームとしての戦術の確認をして次に日の試合に望みました。
でも、勝てない…
でも、やっぱり勝てないんです。あんなにミーティングしたのに…眠い目をこすりながらあんなに話し合ったのに…
だから、子どもたちに「昨日のミーティングは理解できてる?」って聞いてみました。そうすると、「理解できてる」って答えるわけです。
理解しているのに勝てない…あなたはなぜだと思いますか?
ホントに理解してる??
じゃ、あなたにここで1つ質問です。
「理解した」というのはどのような状態でしょうか?知識を得た時ですか?行動を伴った時ですか?この答えは不正解とも言えませんが、正解とも言えません。
なぜなら、僕の考える理解とは…
知識×行動=理解
だからです。理解をするためには、知識だけでもダメですし、行動だけでもダメなわけです。
今回の子どもたちの例で言えば、ミーティングをして知識は頭の中に入れることができました。でも、それを今度は試合や練習で実践に移さないと、本当の意味で理解したことになりません。
実践移すことができないから課題も出てこない。課題が出てこないから改善できない。改善できないから目的を達成することができない。という悪循環に陥ってしまうわけです。
さて、あなたも…理解したつもりになっていませんか?
過去にあなたが手に入れた知識も、行動に移さないとそれは理解したことになりませんよ。
もう一度よく考えてみましょう。
ではでは。
深山恵介