こんにちは。セールスマーケティングライターの深山です。
さて今回は、昔の僕の話をしようと思います。というのも、もしかしたらあなたの現在の状況と似ているかもしれないので…
あなたが知っているかどうかは分かりませんが、今はメルマガを書かせて頂いたり、
セールスマーケティングライターとして、プロモーションなどのお手伝いをさせてもらっていますが、僕は今も鍼灸師として治療も行っているんです(ちなみに、治療方法は経絡治療というやつです)。
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2007年に鍼灸院を開業
そんな僕が目黒で開業したのは2007年。ちょうど30歳の頃でした。
鍼灸専門学校を28歳で卒業し、28歳から30歳までの間は、横浜にある鍼灸院で2年間住み込みで働いていました。治療家の方からすれば…
「住み込みで働けるなんて恵まれてるじゃん」
って思うかもしれませんが、正直言ってこの話をもらった時は悩みました。
なんせ、お給料が10万円でしたから…(苦笑)そこから水道光熱費やら税金やらが引かれて結局、手取りは8万円弱。ま、それでも師匠の間近で技術を見ることができるので、贅沢と言えば贅沢だったのかもしれません。
ですが、ストレスは相当だったようです。
はじめての10円ハゲw
僕自身はそんなに感じていなかったのですが体は正直でした。頭に10円ハゲもできましたし、原因不明のアレルギー症状が出て全身が痒くて腫れ上がるなんてこともありましたから…
まー色々ありましたが、ようやく2年間の住み込み期間を終え、開業したというわけです。
で、突然ですが、ここであなたに2つ質問があります。
なぜ、今の職業を選んだのか?
「あなたはなぜ今の職業、もしくは、商品やサービスを選んだのですか?」
僕は鍼灸治療が好きだから鍼灸師を選びました。もっと言えば…『鍼灸を通して困っている人を助けたい』と思い選びました。
あなたはどうですか?
では、次の質問です。
なぜこのような質問をあなたにしたのでしょうか?
少し考えて下さい。
…
…
…
分かりませんか?
それでは、正解をお伝えしますね。
実は、この『好きだから』に大きな落とし穴があるんです。しかも、ほとんどの人がそのことに気がつきません。今日は、そのほとんどの人が気がついていない『落とし穴の秘密』をお伝えします。
”好きな仕事”の落とし穴
例えば、パン屋さんは、パンを作るのが好きだからパン屋さんになります。洋食屋さんは、料理を作るのが好きだから洋食屋さんになります。洋服屋さんは、おしゃれが好きだから洋服屋さんになります。
もちろん、実家の家業を継ぐというケースもあるでしょう。
それに、ご自身の職業や商品、サービスに『情熱』や『コダワリ』を持つことはとても大切なことだと思います。世の中に素晴らしい商品やサービスはたくさんあります。
商品を売ることをしていない…
ですが、その一方で、その商品やサービスを売ることをしている人が少ないのです。実のところほとんどの人が、商品やサービスの質が良ければ勝手に売れると思っています。
でも、そんなことは稀です。
「絶対にない!」とは言い切れませんが、起業・開業した人の80%以上は5年以内に潰れるという事実を考えれば、あながち間違いではなさそうです。
だから、あなたはご自身の商品・サービスを売らなければなりません。英語で言えば『セールス』です。これは、起業・開業をする人のほとんどが陥る罠です。売らなければあなたは一銭も儲かりません。
売る罪悪感
残念ながら、あなたの情熱もコダワリも、商品やサービスが売れなければまったく意味のないものになってしまうのです。しかし、ほとんどの人がこの『売る』という行為に罪悪感や悪いイメージを持っています。
実は、昔の僕もそうでした。
僕の仕事は、患者さんの苦痛を少しでも楽にすること。もちろん1回で苦痛が和らげばベストだと思います。ですが、症状が重いと1回の治療では難しい場合があります。
でも、開業したばかりの僕は、次回への来院を促すことに罪悪感がありました。
「何回も通わせたら悪いのではないか」
「たくさん通わせるとお金もかかるし…」
という勝手な思い込みをしていたのです。
結局、次回の予約は取らずにありったけの笑顔で「お大事に〜」と言って送り出す。そんなことを繰り返していました。実は、この行為こそが『真の悪』だったとは、当時の僕はまったく気がついていませんでした。
売らないことは悪
お客さんは、「少しでも早く楽になりたい」から治療を受けにきているわけです。でも僕は、数回ちゃんと通えば楽になることを知っているにも関わらず、勝手な思い込みでお客さんを帰してしまう…
当然、症状が楽にならない患者さんはガッカリします。
それに、通ってくれなければお金になりませんので僕は貧乏のまま。という悪循環をはまっていました。これじゃ、お客さんも僕もお互いにメリットがありません。
でも逆に僕がその時に…
「○○さんの症状は重たいから3回くらいは通ってくださいね〜」
と言って、しっかりと通って頂いていたらどうでしょうか。
当然、症状も軽くなるはず。それに、もしかしたらその人は、その症状のせいで仕事を休んでいたかもしれません。そのことが原因でもしかしたら、家族にも負担をかけてしまっていたかもしれません。
でも、僕が次回の来院をしっかりと勧めることによって、その人自身を助けることができるばかりか、その周りの家族までも助けることができるわけです。
それに、僕にもお金が入ってきます。
お互いが笑顔になれるというわけです。
セールスマンは悪魔!?
でも、セールスマンと聞くと、当時の僕と同じようにきっとあなたも
「うっとうしい…」
と思うのはないでしょうか。
そもそも、玄関に『セールスお断り』というシールが張ってあること自体嫌われている証拠なわけです。それに、みんな嫌われ者になりたいはずもありません。
でも、ちょっと考えてみてください。
値下げをし続けた結果…
例えば、あなたが情熱を注ぎコダワリにコダワリ抜いた、世界でたった1つの財布を作ったとします。定価は2万円です。
「こんなにカッコいい財布、絶対に売れるはず」
「売り切れになったらお客さんに迷惑かけるな」
なんていう淡い期待をしています。
ですが、まったく売れません。そこで、あなたはこう思います。
「少し値段が高かったかな」
「少し値下げをして売ってみよう」
と。
で、次は14,800円にしてみました。それでも売れません。
次は、9,800円
次は、4,800円
…
……
………
ついには原価割れ(泣)
すでに、あなたの情熱もコダワリもズタボロ。
「もう、店をたたむしかないか…」
5年以内にビジネスをたたむ人が80%以上もいることを考えれば、いかに『売ること』が必要なのかわかりますよね?
世の中には、素晴らしい商品やサービスであふれています。
1番素晴らしい商品が売れているのか?
でも果たして、1番素晴らしい商品やサービスが1番売れている商品やサービスなんでしょうか?
それは違います。
そうではなくて…
『売り方の1番うまい商品やサービスが1番売れている』
のです。
決して、世の中で売れている商品やサービスが、売れていない商品やサービスよりも優れているわけではないのです。あなたも、早く『売る』罪悪感をとっぱらって、ビジネスをたたむ必要のない20%に入りませんか?