こんにちは。セールスマーケティングライターの深山です。

”夏休み”と聞いてあなたは何を想い出しますか?

海、プール、花火、おばあちゃんち、恋…など様々な想い出があると思います。ちなみにですが、僕が夏休みと聞いて真っ先に想い出すのは”サッカーの合宿”です。

僕はかれこれ30年以上サッカーをやっていますが、毎年夏休みに行われるサッカーの合宿は本当に嫌で嫌で仕方がなく、恐怖さえ感じていました。

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高校サッカーの合宿

特に辛かったのは高校の合宿。

僕の高校は”校内合宿”で、柔道場から畳を持ってきて、校内で寝泊まりをしながら合宿をやっていました。朝から400メートルトラック10周、20周は当たり前。

その後、朝食になるわけですが、早朝からゲロを吐くくらい走らされているので、ご飯も食べたくないわけです。ですが、1年生はノルマがるので、食べなければ全体責任となりまた走らされる…

午前、午後とそんな地獄のような練習を終えると、やっと就寝時間までつかの間の休憩がやってきます。

呼び出される1年生

ですが、1年生は3年生の部屋にすぐさま呼びだされます。

そこで始まるのが合宿恒例の『寝るまでマッサージ』。寝るまでマッサージというのは、読んで字のごとく3年生が寝るまでマッサージをし続けるというものです。

しかも、1人の3年生に最低1年生が4人付きます。

「え、なんでかって?」

右腕に1人、左腕に1人、右足に1人、左足に1人の合計4人というわけです。

今思えば、なんともバカバカしいなと思いますが、当時の僕たち1年生からすると3年生は”王様”でしたし、1年生は”道具”でしたからね。

そんな理不尽な校内合宿でしたが、僕らが2年生の頃に部員も多くなったこともあって、長野県の菅平という場所で合宿をやることになりました。

あるとんでもない事件が発生

相変わらずの半端ない練習メニューでしたが、それよりも何よりも、そんな辛ささえ吹き飛ばす事件が勃発します。

あれは確か合宿最終日の夜のことでした。

練習で疲れ果てていた僕は、早めに布団に入りウトウトしていました。すると、誰かが僕に近づいてくるのが分かりました。すると僕の方をポンポンと叩き…

「みんな集まっているから来いよ」

と声をかけてきました。

僕はものすごく疲れていましたし、早く寝たかったのでひと言だけ

「無理だから」

というと、

「お前のことみんな待ってるよ」
「お前がいないと始まらないよ」

と仲間が言うのです。

僕は何のことだかサッパリ分かりませんでしが、今思えば、高校生のころの僕は、そんな目立つ存在ではありませんでしたし、(今もですが…)そんなみんなの集まる所に呼ばれるようなキャラでもありません。

でも、半ば強引な仲間からの誘いに僕は布団から出て、みんなの待つ部屋まで行きました。

暴露大会スタート

扉を開け中に入ると、同級生の2年生が5〜6人、上級生の3年生が2〜3人円になって集まっているのが見えました。

すると3年生の誰かから…

「よし、暴露大会するぞ!」

と言いました。

暴露大会というのは、要するに、嫌いな上級生や先生の悪口を言って盛り上がろうという今考えるとどうしようもない企画のことです。内心僕は「面倒くせ」と思いながらも、仲間は次々と上級生や先生の悪口を言って盛り上がっています。

そうすると僕の仲間の1人が、

「お前は誰か嫌な先輩はいないの?」
「O(オー)さんは?」

と聞いてきました。

Oさんというのは、当時僕が何かにつけて呼び出され、ジューズを買いに行かされたり、いきなり一発芸をやらされたりと”ハマっていた”先輩の1人でした。

当然、そんなことは僕の同級生も知っていますし、3年生も知っているからこそ、僕にOさんの話題を振ったのでしょう。

それに、ここが僕のアホな部分でもあるんですが、「みんなも悪口を言っているし大丈夫だろう…」という気持ちもあり、僕が…

「Oさんはさぁ…」

と言いかけた瞬間、僕の後頭部に何か鈍器で殴られたような重い衝撃が走りました。

鈍器で頭を殴られた!?

何がなんだかサッパリ分からずとっさに後ろを振り返ってみると、そこに立っていたのは僕が悪口を言いかけたOさん。

そうです。

僕は同級生と3年生はグルで、ドッキリを仕掛けられたのです。

からくりはこうです。

Oさんは押し入れに隠れ、そこに僕を連れてくる。みんなで3年生や先生の悪口を言って僕を安心させる。僕を安心させた所でOさんの話題を振りOさんの悪口を言わせる。Oさんの悪口を言った所でOさんが押入れから登場という段取りです。

ちなみにですが、僕が鈍器で殴られたと感じたのはOさんの足の裏でした。

その後の展開は、あなたのご想像にお任せしますが、今となってはいい想い出です。

サッカー指導する側に…

あれから30年。

今となっては僕はサッカーを指導する側になりました。先日も山中湖まで、小学生のサッカーの指導のため合宿に行ってきました。

今回の合宿のテーマは”コミュニケーション”。

選手同士のコミュニケーション。
選手とコーチのコミュニケーション。
コーチ同士のコミュニケーション。

色々なコミュニケーションの強化が目的です。

今後、子どもたちがどう進化してくれるのかは分かりませんが、やるべきことはやりました。後は、子どもたちに期待しましょう。

それと、合宿を通して改めて「人に何かを伝えるということは難しいな」と感じたわけです。というわけで、最後に「人を動かすちょっとしたコツ」をお伝えしましょう。

人を動かす6つのコツ

1.誠実であること。守れない約束はしない。自分の利益は忘れ、相手の利益だけを考える。

2.相手に期待する協力は何か?明確に把握する。

3.相手の身になる。相手の真の望みは何か?

4.あなたに協力すれば相手にどんな利益があるのか?

5.望み通りの利益を相手に与える

6.人に物を頼む場合、その頼みが相手の利益になると気づくように話す。

(Dカーネギー『人を動かす」より)

いかがでしたか?

僕の合宿の想い出から始まり、最後は人を動かすちょっとしたコツをお伝えしました。夏休みは時間をたくさんとれる方も多いかと思います。

ぜひ、日頃行わないような場所に行って精神的にリラックスしてみてくださいね。

ではでは。