セールスシナリオライターの深山です。本年もよろしくお願いいたします。

今年のお正月はどう過ごされましたか?

ゆっくり休まれた方。お正月返上でお仕事をされた方。いつもと変わらない日常を過ごされた方。色々だと思います。

ちなみみ僕は、例年のお正月以上にゆっくりと過ごしました(笑)とは言っても、普段休み慣れていないせいか二日と持ちませんでした。

何かしらしたくなっちゃうんですね。

それに、休みに限って色々なアイデアが出て来るわけです。これは一種の病気ですね。仕事に取り憑かれています(苦笑)ま、そんなわけで、家でゴロゴロしていてもなんの生産性もないので、初詣がてら散歩にでかけることにしました。

元日の午後に出かけたんですが、うちの近くの神社はものすごい人でした。普段はお参りしている人なんて見かけたことがないくらい小さな神社なんですが、流石に初詣のパワーは凄まじいですね。

で、僕たちもせっかく来たんだし参拝しないとということで、ながーい列に並んだわけです。そうすると、僕らの前に並んでいたカップルの会話がなんとなく聞こえて来たんです。(ホントにたまたま聞こえてきたんですよ)

男:「俺、明日からお昼ご飯いらねーから。2月までに65キロまで体重落とすから」
女:「でも○○君はいいよね。1人でお昼ごはんを食べることが多いから。私なんて店長と二人だから、お昼ごはんを食べないと雰囲気が悪くなっちゃうから…」

なんてことを話していたわけです。

店長と二人だからお昼ごはんを食べないとダメって理由、意味わかんなくね?って一瞬思いましたが、おそらくあなたもこのカップルと同じように、新年の目標を立てたにも関わらずことごとく失敗した経験があるでしょう。

では、なぜ目標を立てても失敗をしてしまうのでしょうか?どんな目標の立て方をすれば目標を達成することができるのか?新年一発目は、そんなことについてあなたにシェアしていきたいと思います。
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良い目標の立て方

まず、4つの目標についてお伝えしましょう。

「え、目標って1つじゃないの?」なんて思ったあなた。その時点で、すでに失敗のスパイラルにはまり込んでいるかもしれません。

目標を1つ立てるというのは決して間違いではありません。ですが、その1つ目標を4つの視点から考えることがすごーく重要なんです。

例えば、2011年のFIFAワールドカップでアジア勢の代表チームとして、初優勝をしたなでしこJAPAN。彼女たちは、ワールドカップが始まる前にこんな目標を立てました。

「私たちはワールドカップで優勝する。でも、それだけじゃなく東日本大震災で被災した方そして、日本全体の元気を取り戻したい」

この目標の立て方はすごく素晴らしいんですが、なぜだかわかりますか?わかりませんよね?(笑)というわけで、目標設定の4つの視点についてもう少し具体的にお伝えしていきましょう。

目標の4つの視点

先程話したように目標は4つの視点で考えなければいけません。

それは…

1.有形の私の目標
2.無形の私の目標
3.有形の他社・社会の目標
4.無形の他社・社会の目標

の4つです。

まず、有形の私の目標というのは読んで地のごとく、有形の結果が得られる目標のことです。先程のなでしこJAPANの目標で言うと「優勝して金メダルを取る!」ということが有形の目標にあたります。

そして二つ目の無形の私の目標というのは、心の喜び、満足感、充実感など無形の結果が得られる目標ということになります。

三つ目の有形で他者・社会の目標というのは、子供にとってとか、地域にとってとか、会社にとって有形の目標になります。

最後に四つ目の他者・社会の目標は他者や社会にとっての心の喜び、満足感、充実感ということになるわけです。

このように、目標を立てる際に…

有形の私の目標
無形の私の目標
有形の他者・社会の目標
無形の他社・社会の目標

というように、4つの視点で目標を考えると、長期的なモチベーションに繋がるというわけです。

もし、目標を立てても、モチベーションが続かない、やる気が起こらないなどの悩みがある場合は、ぜひ、この4つの視点で目標を考えてみて下さい。きっと気持ちの変化に驚くはずですよ。

たすきがけの法則

それともう1つ。目標設定の4つの視点には驚く秘密があります。それが【たすきがけの法則】です。これは4つの視点を十字線で区切り…

右斜め上→私有形
右斜め下→私無形
左斜め上→他者・社会有形
左斜め下→他者・社会無形

という具合に4つのエリアに区切って配置します。で、これは実践をしてみると分かると思いますが、左斜め下の他者・社会の無形が充実していると、右斜め上の私有形の目標が充実してくるわけです。

それに、私無形の精神的なやりがい、満足感が増え余裕が出来ていると、他者・社会に対しての支援や活動を促進することができます。

これを、先程のなでしこJAPANの例で見ると、左斜め下の他者・社会の無形が増えたことによって、私有形(金メダル)という目標が達成できたわけです。

思考は現実化する

次に具体的に、どんな目標を立てればいいのか?についてお伝えしましょう。

あなたはナポレオン・ヒルさんの『思考は現実化する』という本をご存知でしょうか?全世界で1億部を突破したと言われている世界的なベストセラーです。

僕個人としては、色々な人が、色々な成功法則を話していますが、つまるところ、この『思考は現実化する』に収束されると考えています。

なので、今回は思考は現実化するより『目標の決め方』についてお伝えしましょう。

29秒の決断

まず、「ナポレオン・ヒルさんのことをよく知らない…」というあなたのために、鉄鋼王アンドリュー・カーネギーさんとナポレオン・ヒルさんの出逢いのエピソードをお伝えしておきましょう。

ちなみに、ヒルさんは雑誌記者をしていました。ある時、雑誌記者として、世界の成功法則をまとめる仕事を任されることになります。そして、その取材先としてカーネギーさんを訪れることから物語はスタートします。

1980年秋。
ナポレオン・ヒルが『ボブテイラーズマガジン』という雑誌に成功者たちの記事を書くため、当時ピッツバーグに住んでいた鉄鋼王アンドリュー・カーネギーのもとを訪れたときのことです。

そのときヒルは25歳。カーネギーは73歳でした。

3時間のインタビューのあと、3日3晩カーネギーはヒルのために時間を過ごしこう切り出したのです。

「さて、私は君に3日間も『新しい哲学』の必要性について話をした。ここで私から質問がある」
「もしこの私がこの『新しい哲学』をひとつプログラムにする仕事を君に頼んだら、君はどうするかね?」
「もちろん、協力者や君がインタビューすべき人たちには紹介の手紙を書いてあげよう」
「とりあえず500名だ。この成功プログラムの編集には20年の調査が必要だが、その間、君はこの仕事をやる気があるかね?」
「YESかNOで答えたまえ」

そして、こう続けた。

「ただし、私から君への金銭的援助は一切ない。それでもいいかね?」

と。
その時ヒルは、世界一の金持ちのために20年間もただ働きするのかと思った。普通の人なら断るだろうし、ヒルも断ろうとした。しかし、考え直して「YES!」と答えたのだ。

するとカーネギーはポケットからストップウォッチを出して、こう言ったのだ。

「29秒」
「君が答えを出すまでに29秒かかった。私は1分を超えたら君を見込みのない、ただの人間として諦めるつもりだった」
「この主の決断というのは、1分以内に出せる人間でなければ、その後、何をやらせてもダメなものなんだよ」

つまり、これは一種のテストだったのだ。
実はカーネギーは、ヒル以前に260人以上の人に同じ話を持ちかけていたのだが、全員失格だった。このエピソードは、即断即決がいかに大事かを物語っている。
※思考は現実化するより抜粋

目標を明確にする

よく『思考は現実化する』を読んでも、思考が現実化しなかった人がこんなことを言います。

「思っていることが現実になるなんてウソだよな」
「目標を立てても実現しなかったもん」
「やっぱ自己啓発って胡散臭いな」

ですが、ヒルさんは…

「思考は現実化したがっているし思考は強力なエネルギーを持っている」
「だから、成功が明確な目標、忍耐力、強い願望とあいまって成功に向かって作用し始める時、思考は強烈な実体となる」

と言い切っています。

でも、なぜほとんどの人が目標を達成し、現実化することができないのでしょうか?それは、明確化が足りないからだと僕は思っています。

例えば、ある人が「お金持ちになりたい!」という目標を立てたとします。お金持ちになるという目標は、具体的で明確な目標に思えますが、実はそうではありません。

なぜお金持ちになりたいのか?
いくらお金が欲しいのか?
お金持ちになってどんな生活を送りたいのか?
どんな家に住みたいのか?
車は?家族は?…

などなど、お金持ちになった姿を色や香り、肌触りなど、五感全てで感じ取れるくらいに明確化しなければ現実化することはできないですし、多くの人はここを間違っています。

目標実現のための6か条

ここまで、目標の立て方と決め方についてお伝えしてきました。最後にいよいよ、『目標の達成方法』についてお伝えしましょう。

ヒルさんは思考は現実化するの中で、目標を達成するために必要な6か条をあげています。

1.あなたが実現したいと思う願望を『ハッキリ』させる

単純に「お金持ちになる」と決めるのではなく、なぜお金持ちになりたいのか?どんなお金持ちになりたいのか?を明確にする必要があります。

「すでに目標は達成されている」と脳が錯覚するくらいに明確化しましょう。

2.実現したいと望むものを得るためにあなたはその代わりに何を『差し出す』のかを決める

成功するためには代償が必要です。それは、あなたの趣味かもしれません。それは、仕事の後の一杯のビールかもしれません。それは、家族との時間かもしれません。

あなたにとっての代償が何かはわかりませんが、とにかく目標達成のために代償を払い諦めずに努力をする覚悟が必要になります。

3.あなたが実現したいと思っている願望を取得する『最終期限』決める

これはあたにも経験があると思いますが、人は最終期限がないと行動しません。だから、目標を達成するまでの期限が絶対に必要になります。

4.願望実現のための詳細な計画を立てるそして、まだその準備ができていなくても迷わずすぐに行動に移ること

あるアメリカのベンチャー企業の調査によると、新しいアイデアが成功する確率は約1.7%だそうです。ということは、逆に言えば、約98%は失敗をする計算になります。

ほとんどの人は成功にフォーカスをしています。なので、失敗をすると落ち込み行動を遅らせてしまいます。ですが、約98%のアイデアが失敗するということを知っていればどんどん失敗をすればいいわけです。

成功者は失敗を繰り返せば繰り返すほど成功に近づくことを知っているのです。

5.実現したい具体的願望、そのための代償、最終期限、そして詳細な計画、以上4点を紙に詳しく書くこと

パソコンが発達する前、人は色々なものを手を使い紙に書いて残してきました。手を使い、紙に残すという行動は、深くDNAに刻み込まれており記憶に残りやすいのです。

6.紙に書いたこの宣言を、1日に2回。起床時と就寝直前に、なるべく大きな声で読むこと。このとき、あなたもうすでにその願望を実現したものと考え、そう自分に信じ込ませることが大切である

ヒルさんはこれら6か条のうち、一番大事なものは最後の6番目だと言っています。目標を達成するには、顕在意識から潜在意識に落とし込む必要があります。そして、その潜在意識に落とし込むのに最も簡単方法が『声に出して目標を読む』ということなわけです。

想像出来るものは必ず実現できる

人間が想像できるものは必ず実現できると言われています。人間はこの100年間で想像力を使うことによって、色々なものを創り上げ達成してきました。

例えば、飛行機。そして、車。パソコンも強烈な勢いで発展しています。数え上げればキリがありませんが、もはや、民間人の宇宙旅行までもが現実になろうとしています。

飛行機も車もパソコンも宇宙旅行ももとは誰かの想像で始まったに違いありません。そして、それを誰かが現実化したわけです。

2つの想像力

想像力には2種類あると言われています。1つは『改良的想像力』そして、もう1つは『独創的想像力』と呼ばれています。最後に、この2つの想像力についてあなたにお伝えして終わりにしましょう。

1.改良的想像力

これは古くからある概念、アイデア、計画などを新しく再構築したものです。過去の経験や観察などによって得たものを組合せて、新しいものを作り出すわけです。

発明家と呼ばれる人たちは、この想像力を使って発明をしていると言われています。

2.独創的想像力

これは人間の限りある心と無限の叡智を直接結びつけるものです。ヒラメキやインスピレーションを生み出すのはこの独創的想像力であるわけです。

人間が新しいアイデアを得ることができのはこの想像力によってであると言われています。筋トレをすればたくましい肉体になるように、想像力も使えば使うほど鋭くなっていきます。

最後に…

生まれたての願望はヒラメキ的なものだったりしますし、その願望を具体的な形にしない限り抽象的で何の価値もありません。

そして、そのなんの価値もないただの願望を価値のある魅力的な願望として現実化できるのは、他でもないあなたしかいないのです。2018年は、目標を達成し豊かな年にしましょう。

そうそう、目標を達成する自信がない人は、この原田先生の本がオススメですよ。しかも、今なら無料でもらえるそうですから、覗くだけでもいいんで見てみる価値はありますよ。

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今日の質問

質問1.有形、無形の目標を意識して、あなたが実現したいと思う願望を明確にしてください。

質問2.実現したいと望むものを得るためにあなたはその代わりに何を『差し出す』のかを決めてください。

質問3.あなたが実現したいと思っている願望を取得する『最終期限』決めてください。

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