こんにちは。セールスマーケティングライターの深山です。
「都会の女はみんなキレイだ」
「でも、時々みっともないんだ」
先日、朝のニュースを見ていると、東急電鉄の作成したパスターがものすごい勢いで炎上しているとのこと。こんな話、セールスコピーライターの身としては、どんなポスターなのか興味津々なわけです。
だって普通、電車のポスターとか広告って見なくないですか?見たとしても中吊り広告をボーっと見るくらいですよね。
ほとんど記憶には残らないはずでです。
電車の広告をじーっと真剣な眼差し見ている奴なんて、よっぽどのマニアか、僕らのようなコピーライターしかいないでしょう。(ちなみに僕は、たまにパチリと広告の写真を撮ることがあります…)
ですが、このポスターは炎上騒ぎまで発展したわけです。
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炎上=大成功!?
これってマーケティング的に言えば大成功だと思いませんか?
マーケティングで一番難しいのは「人を巻き込むこと」ですからね。費用対効果で言えばどのくらいなんでしょう。もはや、想像もつきません。
じゃ、いったい炎上ポスターはどんなポスターなのか?気になりますよね。
それが冒頭に紹介した
「都会の女はみんなキレイだ」
「でも、時々みっともないんだ」
なわけです。
どんなポスターなのか?
そこで、ちょっとだけこのポスターについて調べてみました。
実はこれ、「私の東急線通学日記」という名前がついていました。どうやら、東急電鉄が行っている、啓発ポスターの一貫らしいんです。コンセプトは、大学進学を機に上京して、東急線沿線に住み始めた主人公の女性が様々なマナーに触れるというものらしいです。
炎上したポスターは第二弾で「車内化粧篇」だそうです。
第二弾ということは、その他のポスターももちろんあって、そのうちの1つが「整列乗車篇」で…
「大人になると目指すゴールは空席ですか?」
というもの。
割り込み乗車を注意している内容です。結構、強烈なコピーですね。東急電鉄さんも本気です。
2つ目は「荷物篇」で…
「東京で初めて怒られた」
「ラクチンだと思っていた私」
「バカチンだった」
というもの。
「混んでいる電車の中では、リュックは前に背負いましょう」というものです。僕も混んでいる電車では、必ず前に背負うようにしているので、後ろに背負っている人を見ると本当に腹立たしいです。
そして、3つ目は「歩きスマホ篇」で…
「ドラマのようにぶつかった」
「運命、ではなく歩きスマホだった」
というもの。
というか、こういうシチュエーションってドラマなどでよくありがちですが、本当にあるんですかね?ちなみに、僕にはこんな経験まったく経験がありせんw
東急電鉄さん結構頑張ってますね。どれも個性的でキャッチーなコピーです。
なんで炎上したのか?
でも、なんで「化粧篇」だけ炎上したのでしょうか?
Twitter上では…
●電車内の化粧のどこがナマー違反なのかわからない
●女性への抑圧だ
なんて意見があるようです。
要するに
「なんでそんなこと東急電鉄に言われなきゃならないのさ!」
「そんなこと言われる筋合いないわ!!」
ということなんでしょう。
僕は、ここで「化粧がどうの…」とか「マナーがどうの…」なんて議論をする気はまったくありませんし、僕にはそんな暇まったくありませんので、そういったことは、暇な方にお任せするとします。
マーケティングにどう活かせばいいのか?
そうではなく今回は、なぜ、こんなに炎上したのか?このニュースを僕たちのセールスやマーケティングに活かすためにはどうしたらいいのか?
そんなことについて考えてみたいと思います。
”人は感情でモノを買って、理屈で正当化する”
あなたはこの言葉を聞いたことがありますか?きっと勉強熱心なあなたのことですから、どこかで耳にしたことはあるでしょう。(逆に、聞いたことがないのならちょっとヤバイかも…)
それともう一つ。
アメリカの超有名マーケッターダン・ケネディは…
「ビジネスの世界でも感じのいい人物とは言えないのに、成功している経営者は珍しくない」
「他人を怒らせる覚悟ないとそして、実際に反感を買わないと、人を動かすことはできない」
と言っています。それくらい、セールスにおいて、感情のトリガーを弾くことは重要なことなわけです。
どんな感情トリガーをひいたのか?
ではいったい、今回のポスターはどの部分が感情トリガーだったのでしょうか?あなたにはわかりますか?少し考えてみて下さい。
そうです。
ズバリ「みっともない」ですね。
そもそも女性は、少しでもキレイにみられたいと思ってお化粧をしているわけです。(そうですよね?)そこに”みっとない”なんて言われたら「キーっ!」となって頭に血が上るわけです。
ですが、感情をあからさまに爆発させてしまうとそれこそ、みっともくなってしまうので、グーッと抑えて東急電鉄のせいにしたというですね。
いかがだったでしょうか?
僕はYouTubeでFacebookの創始者マーク・ザッカーバーグさんのインタビューを見たことがあるのですが、単なる暇つぶし、視聴者を楽しませるためのものなら許させるでしょう。
楽しい話はセールスの役に立たない
ですが、何かを売ろうとしている過程であるのなら”楽しい話”はまったくもって意味がありません。なぜなら、そんな話はセールスにとって何の足しにもならないからです。
無駄話は、色々なメディアでよく見られます。
セールスにまったく貢献していないのに、「単にしたいから」という理由だけで、時間をムダに使っているわけです。
しかし、そんな余裕はないはずです。
セールスコピーのすべてパーツは、販売促進のために存在しなければなりません。そして、それは大抵感情トリガーに結びついています。
最も基本的な感情トリガーは…
◆恐怖心
◆罪悪感
◆欲望
◆プライド
◆愛、もしくはセックス
です。
あなたがターゲットにしている市場がなんであれ、そのターゲットの市場特有の感情トリガーがあるずです。
それともう1つ。感情トリガーについてとても大事なことがあります。
実は、感情トリガーは、明るいものよりも暗いものの方がより効果的ということです。要するに、ターゲットの市場で明るい話をするよりも、暗い話に引きずり込んだ方が絶対に効果的ということです。
これだは覚えておいてくださいね。
ではでは。