こんにちは。深山です。
今回あなたにお伝えするテーマは…『ダメなHP業者を見破る方法』です。
これは前回から引き続きのテーマなんですが、ほんと、HP制作業者に騙される人って多いんです。でもそれって、逆を言えば知識がないからですよね。
ということは、知識さえあれば騙される可能性はグンっと低くなります。しかも、なーんに専門的な知識は必要なくて必要なものはほんのごくわずか。
だから、今日はその『ほんのごくわずか』の知識で、何十倍も得をするお話をしようと思います。
というわけで…
●HP業者に騙されやすい手口
●業者が使うそれらしい数字とは?
●HP集客の本当の目的とは?
についてお伝えしましょう。
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え…誰かに見られてる?
「ん…、なんかあいつ俺のこと見てるのか?」
それは先日、あるセミナーに参加したときのこと。場所は渋谷。時刻は午後1時を少し回ったくらい。とても天気のよい日でした。セミナーもお昼休憩に入り、お昼ごはんを何にしようかとブラブラ歩いていると、立ち食いそば屋さんが目に止まりました。
「あまりお腹がいっぱいになっても、午後眠くなって集中できないしな…」
なんてことを考えながら、おそば屋さんの自動ドアのボタンにカチッとタッチ。入ってすぐ右手にある自動販売機で食券を購入し、食券をカウンターに出し待つこと3分弱。
おいしそうな香りのおそばが出てきました。
ちょうど1人がけの椅子が空いていました
おそばをお盆に乗せ、店内をぐるっと見渡すとちょうど1人掛けの椅子が空いていました。
「すいているし、わざわざ立って食べることもないか…」
と思い、その席に腰掛け、手に持っていたお財布をテーブルの端に置きました(このお財布が後で問題を起こします)。おそばをズズズッと勢い良くすすり、時間にして7、8分でしょうか。最後にグイッと水を飲み干し…
「ちょっと食べすぎたかな」
と思いつつ、お盆を持ち立ち上がりました。
背中に何か視線を感じる!?
その時です。何か違和感を感じるんです。
第6感が働くというか、誰かの“視線”を感じました。
「なんか嫌だな」
と思いつつ、この後はセミナーに行かなければなりませんし、ゴタゴタはゴメンです。そもそも、何か揉め事を起こすようなことをした覚えもありません。
お盆を持ち食器の返却口に戻すまで視線をずっと感じていましたが、僕は無視し続けました。そして、出口まで戻り…
「なんだ気のせいか」
と思い、自動ドアのボタンに手を伸ばした瞬間。
「お財布忘れていますよ」
「え?」
お財布を忘れていました〜
そうです。僕はお財布を忘れていたのです。
おそばに夢中になり、テーブルの端においたお財布のことなどスッカリ忘れていました。僕が感じた視線は、お財布を忘れていることに気がついてくれた男性が、声をかけるタイミングを図っていてくれたんです。
「あ、ありがとうございます」
本当に助かりました。もし、このままお財布を忘れていたら、セミナーどころではなったでしょう。眠いどころか、お財布が気になり、まったくセミナー集中することさえできなかったかもしれません。
本当に感謝感謝です。
セールスレターを待っている人はいない
「世の中に、チラシやセールスレター、DMを待っている人間はいない」
と、アメリカのマーケッターダン・ケネディは言います。
まさにその通りで…
「DMが早く届かないかな」
なんて、首を長くして待っている人はこの世の中に絶対にいません。ポストの中がチラシやDMでいっぱいになると大抵の人は嫌がります。
僕が感じた視線のように「うっとおしい」から「ありがたい」に変わるような、重要で価値のあり、ためになったと思ってもらえるチラシやDM、HPを作らなければならないと思った出来事でした。
HP集客の公式
ちょっと前置きが長くなってしまいましたがここからが本題です。
前回、私の友人である鍼灸師のH先生に、HPのリニューアルを手伝って欲しいと頼まれたというお話をしました。覚えていますか?今回はその続きをお伝えしましょう。
前回は失敗しないHP作成業者の選び方をお伝えしました。
今回は数字から考えるHP作成業者の“口車”に乗せられない方法をお伝えしましょう。さて、そのH先生、HP作成業者から3つの数字の改善提案を受けたようです。
それは…
・直帰率の改善
・滞在時間のアップ
・アクセス数アップ
です。
これらの数字はHP集客において確かに重要な数字。ですが、HPの目的を考えると僕は“直帰率”と“滞在時間”はあまり必要ないと思っています。なぜなら、HP集客の公式は…
『アクセス☓コピー=コンバージョン』
だからです。
アクセスとは、あなたのHPに何人の人が訪れてくれたのかという数字。コピーとは、HPに書いてある内容のことです。コンテンツとも言います。
1日に1万アクセスがあっても、HPの内容がショボければコンバージョンには至りませんし、世界一のコピーライターがHPの内容を書いたとしても、アクセスが“ゼロ”ならこれもまたコンバージョンに至りません。
アクセスとコピーの2つがあって、初めてHPから集客できるのです。
ところがその業者は、直帰率と滞在時間の改善を提案しています。では、そもそも直帰率や滞在時間とは一体何なのか?見てみましょう。
直帰率と滞在時間とは?
インターネット用語で困ったときは、google先生に聞けば大概のことは解決することができます。そこで、早速検索してみましょう。
直帰率とは、1ページしか閲覧されなかったセッションの割合
滞在時間(平均セッション時間)とは、すべてのセッション継続時間の合計をセッション数で割った値
となっています。
なんのことかさっぱり分かりませんね。簡単言うと、直帰率というのは、あなたのHPに訪れた人が次にページに移動せず、他のHPへ移ってしまった値のことです。直帰率が高いということは、そのHPに読み手の欲しい情報や興味がなかったと言えます。
そういった意味でも、滞在時間についても同じことが言えます。
滞在時間というのは、あなたのHPに訪れた人がどのくらいの時間見てくれていたのかを表す値です。ということは、直帰率が高くなれば、自然と滞在時間も短くなるというわけです。
ここで間違っていけないこと
ここで注意しなければいけないことがあります。それは、直帰率が低くなったり、滞在時間が長くなるとなんとなく“良い感じ”がしてしまいます。
でも、あなたのHPの目的はいったい何でしょうか?
おそらく、直帰率を低くすることでも、滞在時間を長くすることでもないはず。あなたの目的は何人集客できるか。要するに“コンバージョン”ですよね。
この目的を間違えてしまうと業者に上手く丸め込まれてしまうのです。騙されないようにしてください。
大事なことなのでもう一度言います。
あなたのHPの目的は、直帰率でも滞在時間でもありません。コンバージョンです。
直帰率や滞在率がすべてではない
それに、直帰率や滞在時間というのは、HPの“カタチ”によっても変わります。
例えば、あなたのHPに料金やアクセス、プロフィールと言った項目が、それぞれ別々のページに載っていたらどうでしょうか?読み手としては、情報が欲しければ色々なページにアクセスをするはずです。
そうすれば、直帰率も滞在時間も必然的に長くなるのは当たり前の話です。
そうではなく、あなたのHPがトップページにすべての情報が載っているような、セールスレター型のHPだったらどうでしょうか?読み手は、トップページに以外を見る必要はないので、必然的に直帰率も高くなり、滞在時間も短くなるでしょう。
このように、HPのカタチによって直帰率や滞在時間は変わるということです。逆を言えば、直帰率も滞在時間も簡単に操作が出来るというわけです。
さて、いかがでしたでしょうか?
HPの本来の目的であるコンバージョンを考えずに、業者の言いなりになってしまうと、見かけの数字に騙されてしまいかねません。そういった人は決まってこう言います。
「数字は改善しているんだけど、お客さんがまったく集まらないんだよ…」
こんなセリフを言わないように気をつけてくださいね。
ではでは。