こんにちは。深山です。
僕は最近仕事をするときにあるルールに則ってやっています。
そのルールはいたって単純。
25分間集中して5分間休憩する
だけ。
その昔はセールスライティングのお師匠さまから進められて33分33秒ルールを守っていたんですが、僕の場合どうも33分間も集中力が続かないわけです。
それで…
「なんか同じようなテクニックはないかなー」
なんてネットで探していたら偶然この方法を発見したんです。
このテクニックには名前があって『ポモドーロ・テクニック』って言うんですって。ポモドーロ・テクニックの始まりは1980年台。フランシスコ・シリロさんという人が開発したタイムマネジメント法なんです。
ちなみにですが、ポモドーロってどういう意味かわかりますか?
ポモドーロというのはイタリア語で『トマト』っていう意味らしいですよ。まぁ、トマトの形をしたキッチンタイマーを使った、時間管理術といった所でしょうか(笑)
で、そのやり方はとってもシンプル。
さっきも話した通り、25分間の実行と5分間の小休止を1ポモドーロとして、25分間のタスクの間は何も挟まないように仕事に集中する。そして、4ポモドーロ目で少し長めの休憩を取ることが推奨されています。
で、その5分間の休憩には何をしてもいいんですが、僕が何をしているかというとマンガを読んでいます(笑)
基本25分間に集中できればいいので、5分間の休憩はまったく関係のないことをしてリラックスするようにしています。
キングダムって知ってます?
いくつかのマンガを読んだんですが、中でもハマっていたのが『キングダム』。知っていますか?キングダム。
「はぁ?知らねーよ。そんなマンガ…」
っていうあなたのためにザックリと説明をしましょう。
舞台は中国の春秋戦国時代。大将軍を目指す少年『信(しん)』と後の始皇帝となる秦国の若き王『政(せい)』の活躍を中心にした物語なわけです。
で、そのストーリーはいたってシンプル。
秦国の片田舎に住んでいる信と票(ひょう)という名前の戦争孤児がいます。2人は下僕の身分ながら…
「天下の大将軍になる!」
という夢を抱き、日々、2人で剣の修行に励んでいるわけです。ですが、ある事件をきっかけに票が死んでしまいます。そして、票が死ぬ寸前に信に渡した地図を頼りに目的地まで行ってみると、そこにいたのは票にソックリな秦王の政…
という感じでストーリーが進んでいきます。
マーケティングの勉強をしている人ならもう知っていると思うんですが、これは『ヒーローズ・ジャーニー』というやつですね。主人公が壁にぶち当たりながらも成長していくサクセスストーリーです。
ハリウッド映画なんかでもよく使われていますね。
で、今キングダムがすごーく人気があるんですが、なんで人気があるのかなーってちょっと考えてみたんです。
なぜ、今キングダムが人気なのか?
そうしたらその秘密に気がついちゃったんです。
もちろん、わかりやすいストーリーテリングということもあるんですが、僕はそこじゃなくて…秦王 政のビジョンにすごく魅力があるからだと思っています。
だって政は…
「中華を統一する!」
って言っているんですよ。すごくないですか?
僕は歴史はチンプンカンプンなんですが、秦の始皇帝っていう名前くらいは知っているわけです。テストで何度も出ましたし…
で、中国の春秋戦国時代って500年も続いたらしいんです。その中華の中でも秦・楚・斉・燕・趙・魏・韓という七国が常に戦争を繰り返していて、領土の奪いをしていたわけです。
そんな時代に「俺は中華を統一する!」なんて言っちゃうわけですからカッコよくて仕方がないわけですね。そして、その政もまだ10代で若い王なんで、バカにされたり王座を奪われそうになったりするわけです。
でも、その魅力やビジョンにメッチャ強い武将が集まってくるんです。
なんか、ワクワクしません?
スティーブ・ジョブズのビジョンとは?
で、他にもこんなでっかいビジョンを掲げた人がいたなーって思って記憶をたどっていったら…いました!
僕の大好きなスティーブ・ジョブズです。スティーブ・ジョブズもよく
「宇宙に衝撃を与えるほどのものを作ろう」
「宇宙に衝撃を与えるほど重要なものを作るんだ」
と言っていたそうです。くー。シビレますね。
僕は男ですが、目の前で…「中華と統一する」とか「宇宙に衝撃を与える」なんて言われたらちょっと惚れてしまいそうです。
自分たちは何もやっていない
ですが、ここで1つあなたに考えてみてほしんですが…政は自分1人の力で中華を統一できたと思いますか?また、スティーブ・ジョブズはパソコンやMP3プレーヤーの発明者ですか?もしくは、スマートフォンを発明しましたか?タブレットを発明しましたか?
答えは…
『NO』
です。
政は自分の周りに優秀な武将を集めて中華を統一しました。スティーブ・ジョブズもパソコンもMP3プレーヤーもスマートフォンも発明したわけじゃありませんが、MacやiPod、iPad、iPhoneを発表して世界を大きく変えました。
何が言いたいのか?というと、個人1人でビジョンを掲げて成功する人はほとんどいません。
想いを形にするには多くの人に伝える必要がある
その想いを形にするためにはより多くの人の伝える必要があります。
政やジョブズの周りには、ビジョンに共感した強力なパートナーがいました。彼らがいなければ中華も統一できなかったでしょうし、Appleも大ヒット商品を作れなかったはずです。
時代のリーダーが何を思いつこうが、周りの協力者を得られなければ革命を実現させることはできません。
最後にジョブズはこうも言っています。
「大好きなアイスホッケー選手、ウェイン・グレツキーの言葉があるんだ。『パックがあった場所ではなくパックが行く先へ滑るようにしている』だ。
Appleでは、みんながそうしようと心がけている。始まりの瞬間からそうだったし、今後もずっとだ」
政もジョブズも、世界を変えるという自分の夢の素晴らしさを信じていたから世界を変えることができました。
あなたは自分の夢の素晴らしさを信じていますか?
深山恵介